Diary

18March2023

子供達に負の遺産を遺さない

 公共施設の改修と更新費を合わせた費用は、2018年は約15億円だったものが、このままだと2040年には約170億円もの金額になります。

 

 

出典「松本市公共施設等総合管理計画」

 

 

 しかも建築物だけではなく、道路や橋梁、トンネル、上下水道施設、大型カルバート、横断歩道橋など、高度経済成長期以降に整備してきた公共インフラが、今後、一斉に改修・更新時期を迎え、経費の確保が大きな課題です。このままだと次世代に膨大な負の遺産を残してしまいます。未来に生きる子どもたちのために、公共インフラを負の遺産として遺してはなりません。

 

 超少子高齢化人口減少社会の進展に伴い、税収が減り、扶助費は増える。そして公共インフラの更新費用も増加する。このような財政状況の中で、どのように継続的に財源を捻出し続けるのでしょうか。

 

 さらに、今年度「菅野小学校長寿命化改良事業」の主体工事が、建設資材の高騰により入札不落になりました。なんと7535万円も足りなかったということです。

 

 新型コロナのバンデミック、ロシアによるウクライナ侵攻は言うに及ばず、国際情勢や景気変動の急激な変化、予測困難な自然災害の発生など、松本を取り巻く外部環境が目まぐるしく変化し、先行き不透明な時代が到来しています。そんななか公共施設等総合管理計画の実行性をどう高めるかが重要です。

 

 少なくとも将来更新費用の推計は、このままだと大変な未来がはっきり見えており、現時点では計画の目標には遠く及んでいません。更には建設資材の高騰というような想定外なことも実際に起こっていることから、2期目最後の一般質問では、新たな基金の創設など、今からしっかりと備える仕組みを強く求めました。

 

 

【実績ピックアップ】

✔公共インフラを負の遺産として残さない為の専門部署の設置

 新しく公共施設マネジメント課が新設され、計画推進のため、全庁を統括して取り組む体制を整えました。昨年1月には、総合管理計画を改訂し、その中で財源確保策を含めた6つの今後の方向性を示してマネジメントを行っています。

 

✔新たな基金の創設

 

✔施設カルテ

https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/9/50092.html

 

✔施設の配置状況を地域別に把握できる地図情報

https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/9/4177.html

 

✔学識経験者を含む第三者委員会設置

 

✔公共施設に係る市民アンケート実施    

 

✔LINEで簡単に道路損傷等の通報  他

 今月(3月1日)から道路損傷等を発見した場合は、松本市公式LINEから通報が可能になりました。

https://yusuke-imai.com/archives/2835

 

 半世紀先も当事者である私だからこそ、今は投票ができない将来世代の声を議会で代弁し続け、将来に負担を押し付けることのない、将来のことまで考えた判断をしていきます!!

 

https://yusuke-imai.com/archives/2395

 

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