Diary

04February2023

自動運転やAI等を活用した交通を提言

来年度AIバス実証運行へ!
 
梓川地区と寿地区周辺(寿台・松原含む)で行う予定です。
 
住民と共に視察したり準備を進めてきました。
 
 
 
 
AI活用型のデマンド交通・実証運行へ(松本市議会議員 今井ゆうすけ)

市民タイムス(2022年12月6日表紙)

 


 

✔みんなが自由に安く渋滞なく移動できる自動運転やAI等を活用した交通

自動運転やAI等を活用した交通!松本市議会議員 今井ゆうすけ

◆1回目(今井ゆうすけ)
 それでは、次に、自動運転やAI等を活用した交通について質問いたします。
 全国各地で高齢ドライバーの事故が相次ぐ中、免許返納などによる高齢者の移動の確保や人口が減少する郊外、中山間地の需要に応じた最適な交通サービスの構築が求められています。免許返納ができない主な理由は、地理的に最寄りのバス停や駅などに行くことができないこと、タクシーは少ない年金ではとても苦しく利用できないことなどと切実な声をあずかっています。
 そんな課題を解決すべく、全国的にAI活用型のデマンド交通が広がってきております。お隣の塩尻市でも今年4月に導入をしておりまして、寿地区の地域づくり協議会プロジェクト会議のメンバー13名で先月視察に行ってまいりました。9月には、梓川地区町会連合会でも視察へ行ったとお聞きしています。
 塩尻市では、アプリや電話からの利用者の予約に応じて、その都度、AIシステムが最適なルートを生成し、その指示に併せて運転手がオンデマンドバスを運行しています。このルート生成の際、1回の運行で複数の利用者の乗換えを成立させるような計画を立てることがポイントになっております。AIがルートなどを学習して、継続的に運行効率を改善できるため、負担が減ることはもとより、コストを低減して運賃を抑制し、待ち時間と移動時間も減ることから、需要喚起できると期待されています。
 このような効果があることから、お隣の安曇野市でも、従来のドア・ツー・ドアで自宅前まで迎えに来てくれるデマンド交通のまま、先月からAI活用型へ切り替えて運行を開始しました。こちらは梓川の住民と共に乗車してまいりましたが、大変便利で好評でした。
 小型の車両を用いることで、路線バスでは運行できない道路まで走行範囲を広げるとともに、自宅の玄関前から目的地までの移動といったきめ細かいニーズにも対応していました。さらに、電話での予約も試すべきだということになり、急遽、当日、電話で予約をしてみましたが、問題なくすぐに手配ができました。これなら高齢者でも簡単に気兼ねなく利用ができます。免許返納後も人とのつながりを持ちながら豊かに暮らせ、健康増進にもつながると言えます。また、車やバイクがない人でも、中山間地でも、いつでも誰でも自由に移動ができます。
 そこで、松本市においても、まずは実証運行を行い、導入を検討すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。
 
◎市長(臥雲義尚) 
 お答えします。
 来年4月に運行を開始しますまつもと公設民営バスを進めるため、昨年から市内全域で地域の皆様と運行内容などの協議を進めてまいりました。この中では、それぞれの地域で地形や高齢化などの課題が大きいことが浮き彫りとなり、地区内の移動を担ういわゆるラストワンマイルの移動手段、交通手段を充実させる必要があると整理を行いました。
 このラストワンマイルは、鉄道やバス路線、これを公共交通の幹や枝とイメージしますと、それとのつながりを高めるための言わば葉に当たる交通手段であると考えておりまして、この部分の充実を図っていきたいと考えております。
 具体的には、松本市の中で寿台地区と松原地区を含めた寿地区周辺、それと梓川地区、それに白板地区の放光寺町会の3地区をモデルとして検討を進めています。このうち寿地区周辺と梓川地区では、議員ご紹介のAIを活用したデマンド交通の実証運行の準備を進めているところであります。デマンド交通の有効性の分析、運行経費や利用料金などの予算面の検証、さらにタクシー事業者との調整を行うことなどが目的です。この2つの地区の実証運行につきましては、来年度後半の開始を視野に運行設計を進め、来年度予算への計上について議会の皆様と協議を重ねていきたいと考えています。
 
 
◆2回目(今井ゆうすけ)
 ご答弁をいただきました。
 これからの時代は、人が交通手段、時刻表に合わせて行動する時代から、人を中心として交通サービスとして利用できる時代に変革していきます。ぜひ実証実験の結果を検証しながら、ほかのエリアへ拡充をしていただきたいと思います。
 さて、高齢化や過疎化によって広がる交通弱者を置き去りにしないことが求められますが、併せてデジタル弱者も置き去りにしないことも大切です。AIデマンド交通の利用には、ICTの活用は基本ですが、スマホを持っていない人や、うまく操作できない人も大勢いることから、電話予約センターの設置が必須であると強く求めたいと思います。
 一方で、サポートがあればスマホを活用できる人であれば、生活が便利になります。例えば夜中であっても、思い立ったときに、24時間いつでも予約、キャンセルができますし、画面上で予約したバスの現在地も分かります。このようにいつでもどこでもから、誰でもの社会を実現するためには、デジタル弱者への支援が課題です。そのためには、きめ細かく何回も説明会を開催し、窓口支援も必要と言えます。
 あわせて、スマホ活用サポーターのような人材を養成したり、地域づくりに若い世代に参加してもらうきっかけにもなることから、学生や若者に協力してもらったりすることも有効と考えます。
 そこで、AIデマンド交通の導入において課題となるデジタル弱者への支援をどのように考えているのかお伺いいたします。
 
 
◎交通部長
 お答えします。
 AIデマンド交通の利用に当たっては、議員ご発言のとおり、スマートフォンを活用することによって、到着時間や運行状況、現在の位置状況などが分かるため有効と考えます。
 スマートフォンを活用し、さらに便利にデマンド交通を利用できるようにするためには、デジタル弱者への支援は重要なものと認識しております。
 実証運行を行う際は、運行地区におけるスマートフォンアプリの説明会等を実施する必要があり、幅広い世代の方に参加を求めながら、スマートフォンアプリの利用方法を広く周知して利用促進につなげてまいりたいと考えております。
 以上です。
 
 
◆3回目(今井ゆうすけ)
 ご答弁いただきました。
 移動手段がなく、家に籠もってしまっている高齢者にも届く周知をお願いいたします
 また、今後は、部活動の地域移行も進んできますが、子供の通学や部活動、習い事にも利用ができます。必要なときに誰もが利用できる公共交通が機能して、子供からお年寄りまで交通弱者がいない、交通渋滞がないまちにすることが求められます。
 交通渋滞を減らすためには、自動車の総量抑制を図る必要があります。車を運転するよりも安くて楽で便利にすることが必要です。そのためには、AIデマンド交通を拡充しながら、後ほど触れる自動運転やMaaSも推進し、電車やバスなどへの接続をシームレスにしていくことが求められます。スマホでぱっと簡単に経路や混雑状況、移動時間、料金などが分かり、そのまま予約や支払いができる。しかも、電車やバスだけではなく、タクシーやシェアサイクルなど様々な移動手段が対象になれば便利です。例えば中山間地域から中心市街地へ公共交通で移動する際、安く、スムーズな乗換えで、渋滞することなく行ければ、本来、自分が運転する時間を読書の時間などに充てられます。さらには、病院や行政サービス、観光、飲食、宿泊などの検索や予約、支払いも可能となると、生活がより豊かになります。
 そこで、現実的にどういったところから始めればいいのかという点でございますが、先月、安曇野市のデマンド交通を利用した際に、ザ・ビッグ三郷店からガスト梓川店には、車で2分の距離なのにもかかわらず、エリアが松本市という理由で運行されませんでした。そこで、松本市として、まずは塩尻市や安曇野市などと連携し、市域をまたいだ地域間移動することが様々な可能性を広げると考えます。住民からは、そのような移動需要の声も聞いていますが、地域間移動による利便性向上について市の見解をお伺いいたします
 
 
◎交通部長
 お答えします。
 MaaSは様々な公共交通の移動サービスと利用施設などの予約ができるビジネスモデルでございます。自らが車を運転しなくても、文化的で持続可能な生活ができる地域を目指す上で積極的に取り組む必要があるものと考えております。
 地域間の移動につきましては、塩尻市や安曇野市に隣接している市内の各地区では、日常の買物や通院など市域をまたいでの生活実態があることを認識しており、塩尻市、安曇野市、両市の担当課とも具体的な地域間移動の相互連携について研究をしているところでございます。
 AIを活用したデマンド交通の導入に当たっては、地域間相互の乗り入れや様々な分野との連携を視野に、今後、利便性の向上を図っていきたいと考えております。
 以上でございます。
 
 
◆4回目(今井ゆうすけ) 
 しっかりと研究を進めていただきたいと思います。
 さて、自動運転については、いよいよ来年4月にドライバーがいない完全自動運転となるレベル4について、一定の条件の下で公道での走行が認められる改正道路交通法が施行される見通しです。既に世界各地で自動運転の運行が広がっており、先ほどから話している有人のデマンド交通も、実際に自動運転を活用することで、低コストでより拡大した移動が可能になっています。
 日本でも様々な分野で社会実装に向けた実証実験が相次いでいます。中でも茨城県境町は、人口約2万4,000人の小さな町ながら、2年前の2020年11月に自動運転バスを実用化、定常運転を開始しています。境町が自動運転バスの導入に向けて動き出したのは2019年で、町長が自動運転バスの記事を読んだことがきっかけだったといいます。それから1か月後には、運営会社の社長と会い、年が明けた翌年1月には、議会で導入に向けた予算の承認を得ました。そして、実際に公道での定常運転が始まったのが2020年11月ということであります。
 自動運転は、高齢化が進む地方の交通弱者を救済するために有効な手段として期待が高まっています。国では、そのような取組を後押しする補助金もございます。例えば国土交通省が公募した自動運転実証調査事業の補助金がありますが、これまで松本市は応募していないと聞いていますので、来年度はぜひ応募をしていただきたいと思います。
 まずは、車両を手配できないかアクションを起こし、実証実験を行うことで、安全性の確認などの積み重ねをしていく必要があると考えます。そう遠くない未来で、例えば外出の際、自宅前には行き先が既に設定された自動運転車が来て、移動経路が全体最適化されるよう計算され、自動車同士がコミュニケーションしながら走行する。まち全体の車の目的地を把握し、全ての車に最適な経路を提案することで、渋滞がないまち、またエコで環境に優しいまちにもなっていることが予想ができます。そのようなより便利で豊かな社会に向けて実証実験を重ね、導入可能な条件を少しずつ拡大していく必要があります。
 そこで、松本市における自動運転の実用化に向けた取組状況と、まずは実証実験が実施できないかお尋ねし、以上で私の全ての質問を終わります。ありがとうございました。
 
 
◎交通部長
 お答えします。
 自動運転の実用化については、運転免許を持たない高齢者や若者など、地域の移動手段、また公共交通を維持していくためのドライバー不足の解決策として有益であると認識しております。
 自動運転については、県内では伊那市が高齢化地域の交通確保として、自動運転バスの実証実験を、また近隣の塩尻市でも、塩尻駅周辺での自動運転バス、タクシーの実証実験を実施したほか、全国の各地域で実用化に向けた取組、検討が行われています。いずれの地域も、自動運転の最終的な目的は、松本市総合交通戦略に掲げる持続可能な公共交通体制の構築の方向性と同じと考えております。
 現在、松本市では、自動運転の実証実験に向けた具体的な動きはございませんが、各地域の取組事例を参考にしながら公共交通の維持、利用促進に向けた手法の一つとして、引き続き新技術の活用方法を研究してまいります。
 以上でございます。
 

AI活用型オンデマンドバス「のるーと塩尻」「あづみん」視察

 

✔AI活用型オンデマンドバス「のるーと塩尻」「あづみん」視察の様子はこちら

 

https://ameblo.jp/yusukeimai-yi/entry-12787568435.html

 

 

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